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銅版画による色彩の研究と、アートを通した心豊かな暮らしを提案するために版画を制作しています。
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昨日は誘いを受けて、アウディトリアムに鼓童/KODO-EKKYO-を見に行く。
会場はローマで一番のコンサート会場。
何日か前にはYahooのトップニュースにもローマのサンタ・チェチーリア音楽院オーケストラと競演と出ていました。
昨日はソロ公演。

客席はイタリア人が沢山居て8割がた埋まっているように見受けられました。
最初は獅子(?)と言う演目。
次第に大きくなる太鼓の音に会場が揺れる。
日本の型を意識した演出に、イタリア人も感心しきり。

曲間に太鼓や道具、演者が入れ替わる。
それすらも儀式のように見える様式の美。

静寂も音楽にして、大太鼓のドンという音でその緊張を破る。
その緊張を破った音が、さらに大きな緊張を生み出す。
太鼓の音は「ハレ(=祭、非日常)」、それ以外を「ケ(=自然、日常)」ととらえると、なんとなく日本人の生活、意識(無意識)にしっくるとくるものがあるような気がする。
バラバラと降る雨の音に聞こえたり、季節の移り変わりを感じたりすることも日本の音楽がいかに自然を大切にしているのかがよくわかる。
というかむしろ昔は人間と自然との距離が近かったのだろうと思う。

鼓童を聞いて特に太鼓は自然の音なんだと感じた。
目に焼き付いたのは、一心不乱に太鼓を叩く姿。
それこそ「打ち込む」と言う言葉の方が相応しいのだろうか。
何事にも一心不乱に打ち込むプロフェッショナル(職業人)の姿を目の当たりにして、考えることもたくさんありました。
そして改めて日本人の僕が日本の様式美の美しさを再確認し、沢山得る物があったコンサートでした。

演奏が終わると、しばらくその余韻を感じてからの拍手と口笛。
そしてあちこちから「ブラビッシミ(最高!)」っていう声が飛んでいました。
最後は客全員でのスタンディングオベーション。
演者がお礼のお辞儀をするとイタリア人客もお辞儀を仕返していました。


一緒に行った一人が演者さんとお知り合いということで終了後、バックステージにちょこっと行かせてもらえたのも貴重な体験。

日本で聞くのと、日本より乾いた空気のローマで聞くのとでは、どう音が違うのかも興味があります。
ちょっとハマっちゃうなぁ。
僕の中で日本ブームが起きそうです。


ご存知の人も居るでしょうが実はこの日は、サッカー、ヨーロッパチャンピオンリーグの決勝戦の日。
会場のアウディトリアムの川を挟んで向かいがスタジアム。
帰りはお互いに余韻醒めやらぬままサポーターの人たちと帰りました。
バルセロナが勝ってよかった。
だって周りの人、みんな皆バルセロナのユニホーム着てるんだもの。
負けてたら怖かったなぁ。

余談ですが、その日、家の下のスーパーではこんなことになっていました。


お酒コーナーがきれいにラッピングされて販売禁止になっていました。
なぜ?と思いながら写真を撮っていると店員さんが説明してくれました。
スタジアム内でお酒を飲むことは法律で禁止されていて、もし見つかると逮捕されるんだそうです。
たしかにみんな酔っぱらっての応援は、サッカーの場合ヤバそうです。
それにしても、ここはスタジアムよりけっこう離れているのですが。

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プロフィール
HN:
yusuke-okamura
年齢:
45
性別:
男性
誕生日:
1979/02/15
職業:
版画家
趣味:
大道芸
自己紹介:
銅版画による色彩の研究と、アートを通した心豊かな暮らしを提案するために版画を制作しています。
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