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銅版画による色彩の研究と、アートを通した心豊かな暮らしを提案するために版画を制作しています。
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早く起きてチェックアウト。
駅に着くと乗るはずの列車は既に50分遅れの表示。
ニースでの乗り換え時間を30分しかとっていなかったため、かなり焦る。
その前の寝台車(これも1時間半遅れのものでしたが)に、えーいままよと乗っちゃう。
出発した早々、疲れた気分のまま2時間半でニースに着く。

ニースに着くと表示板のジェノヴァ行きの列車のところにバスのマークが?
なにあのマーク?って聞くとバスだよと平然と答える。
あっちって外の方を指差す。
行ってみると人がワンヤワンヤといる。
バスは乗せれるだけの人を乗せて出発。
残った人たちにはFのプラットフォームに行けっていう。
じゃぁ最初からそう言えばいいのに。
右に左に揺さぶられる我々、客。


マルセイユ、サン・ニコラ要塞の入り口より。

結局、列車は各駅でイタリア側の国境駅Ventimigliaまで出るらしい。
天気のいい日で、カンヌ、モナコなど聞いたことのある名前の駅を通り過ぎ、素晴らしい海景を眺めながらVentimigliaに着く。
やはり今回もフランス側のストだったみたいだ。
駅に着くと我々がニースで乗るはずだった139番「花のリヴィエラ」号がのんびりと待っている。
またも右に地中海を、左手にアルプスを望みながらの絶景三昧。
このあたりは旅行雑誌に特集を組まれるような名物風景路線なのです。
あるていど時間通りに出発、時間通りにジェノヴァに到着。


地中海。

乗り継ぎに1時間半もあるので、勝手知ったるジェノヴァの町に出てのんびり昼食。
ローマまでは時間通り。
それでも朝7時にマルセイユを発って、ローマに着いたのは夜8時半。
13時間半の列車旅。
意外だったのはイタリアでの時間の遅れ、変更などがないのに対して、フランス側の多かったこと。
毎回こんなのでしょうか。

ちょっとスリルの多い旅で、何度か目的地に着かないかもと思いましたが、幸い怖い目にも遭わずなんとかなりました。
出会う人たちに、親切な人が多かったのもラッキーだったのでしょう。

次につながりそうなイメージもいくつか拾えたこともいい感じ。
このイメージをもう少しローマにいる間にうまく熟成させれたらと思っています。


船上よりイフ島。

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今日こそはシティパスを買おうとインフォメーションへ。
やはりイフ島は渡れないけど、その隣のフリオウル島へは行けるとのこと。
じゃぁっていうことでフリオウル島へ。


手前の城のような要塞のような塔のある島がイフ島。
その向こうはマルセイユの町。
イフ島というのは主に政治犯が投獄されていたイフ城のある小さな島のこと。
小説「モンテ・クリスト伯(巌窟王)」の主人公が閉じ込められ、脱獄したことでも有名。


ジェットコースターのようによく揺れる船に乗って、フリオウル島へ。
結構お洒落なマンションと、その下の港沿いにはバール、レストランがいっぱいありました。
そのなかの一軒で昼食をとったのですが、意外に美味しくてびっくりしてしまいました。


魚のスープ、パンに付けて食べます。
ブイヤベースの具がない版です。
島時間のおかげで1時間半に1本の船には乗り過ごしてしまいましたが、それはそれでのんびりできてよかったです。
風は強かったのですが、ガラス越しなので太陽の光が直当たります。
そうすると汗が出るほどの陽気になります。
南仏の光はなかなかすごいです。


やはりここも要塞の島でした。


対岸にも要塞があります。


全部が岩で来ています。
島だから風が強いです。
波も超強いです。


でも海の色は綺麗です。
景色も面白いです。


じつはここ二つの島をこの堤防?カランクで繋ぎ合わせているのです。

のんびりと待ちに戻って美術館を巡ります。
ちょっと遠いマルセイユ美術館は2010年まで工事で閉館中ということで残念。
カンティーナ美術館は近、現代美術の美術館。
ル・コルビジュエ、Victor Brauner、Olivier Debre、Raoul Ubacの作品が面白い。
驚いたことに白髪一雄(大作2点、中品1点)、吉原治良(中品1点)がある。
フランスでは具体の評価が進んでいるみたいです。

そうこうしているうちに時間は過ぎ、美術館、博物館は閉館の時間となりました。


こうしてマルセイユの日は沈んでいきました。
というところでカメラのバッテリーが切れてしまいました。
残念。

行く所も無いのでたまたまやってきたバスに乗って行ったマルセイユのシンボル、ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ(聖堂)に。
なんとここはマルセイユを遥かに見下ろし、目の前が海という所にあるのですが、時間は夕日時。
階段を上って行くと目の前に今まで見たことのない夕日があるのです。
海は深いプルシャンブルー、そして夕日は西瓜のような赤。
視線を町に向けると紫色の夜の中にレモンイエロー、赤色の光があります。
めちゃくちゃ綺麗です。
聖堂の中の天井も青色と金色できれいでした。

ここはオススメです。
素晴らしい所です。
ここならまた来てもいいなと思う場所でした。

マルセイユの旧港のインフォメーションに行く。
みんな英語ペラペラ。
胸の名札の所に喋れる言葉の国旗が書いてあるけど、みんな2つとか3つとか付くいてます。
こういうのを見ると日本のインフォメーションてどうなのかなって思います。

外国人観光客からして日本の実際の現地情報はインフォメーションブースで得られるものです。
そこで英語とかのある種の共通言語で情報交換が出来ることは必要だと思う。
それによって印象は変わるし、それこそ国益だと思う。
(でも僕は幼児期の英語教育には反対です。)

マルセイユにはシティパスってのがあって、1日券20ユーロ、2日券27ユーロで美術館入り放題、イフ島までの渡船代、バス、メトロ乗り放題という素晴らしいシステムの代物です。
ところがその日は波が強くて島に渡るのは出来ないから、買うのなら明日にした方がいいよと言われて今日は買わなかったのです。
でもこのシステムはちゃんと使うと便利そうです。


なぜかマルセイユにもエクスと同じく歩道の所に遊具が。


メリーゴーラウンドもあります。
その一帯ではクリスマス前の市も同じようにたってにぎわっています。



そしてこれがマルセイユの旧港。
地中海です。


そしてベルジュ埠頭には威勢のいい魚屋の市が。


でっかい魚からちっこい魚まで、どんどん売れてその場でさばかれて行きます。
キモとかはその場でカモメとかの餌になっていきます。


マルセイユは昔から港と栄えていたところ。
それは紀元前600年までさかのぼるといいます。
ですから軍事的にも重要地点となります。


サン・ニコラ要塞。
港を挟んでこの向かいにはサン・ジャン要塞があります。


サン・ニコラ要塞より港の船着き場を眺める。

そしてここマルセイユに来た目的へと。


まずは牡蠣。
フランス人は生で食べるのが好きなのだそうです。
僕も好きです。


これがブイヤベース。
味はまあまあ。
マルセイユにはブイヤベース憲章なるものがあって、昔ながらのレシピをかたくなに守っている店しかブイヤベースと言ってはいけないと聞いていたのだけど、そういう店のは高い上に一人で食べるには卒倒しそうな量なのである(有名店ミラマールなどは2名様以上〜)。
で、ここの店に入ったのですが、、、
憲章の内容と照らせ合わせると、正式にはこれはブイヤベースではないみたいです。
うーん残念。
でも牡蠣が美味しかったので、まいいか。

エクス・アン・プロヴァンスはセザンヌが生まれ、生涯にわたって住んだ場所。
美術ファンなら一度は訪れてみたいという場所。

でも行き方はバスしか無いと「地球の歩き方」には載っているので、とにかくバスを捕まえに駅に行く。
さっぱり分からないので駅員に聞くと「列車あるよ」とのことで、電車で行くことにする。
ガイドブックには「地図上の駅は現在列車の発着はない」と書いてあるけど、列車でその駅に45分ほどで着く。
TGVが着くのかどうかは分からないけど、各駅でも直で行けるとやはり便利。
想像していたエクスの町は人も少ない、英語も通じない、かなりの辺鄙な田舎だと思っていました。


でも、こんなのやメリーゴーラウンドとかが町中にあるし、


クリスマス前の市がたってて、観光客も沢山いるし、カフェに入ってもレストランに入ってもみんな英語ペラペラだし。
なんだか拍子抜けするほどのあっけなさ。
ガイドブックによると13万7千人も住んでいるらしいです。

インフォメーションで地図を貰いセザンヌ巡りに出かける。


セザンヌの生家。
往時のままなのかは、さっぱり分かりませんが、壁の小さい字にはセザンヌの生家と書いてあります。
この近くにセザンヌの葬られた墓地もありますが、立ち寄りませんでした。

ぐるっと町を一周してセザンヌのアトリエへ。
ローヴの丘にアトリエはあります。


丘への入り口は「こっち」という看板。


通りもその名はAvenu Paul Cezanne


「今はここでこう歩く」という看板。
凄い親切です。


途中に見えた南仏の光。
やはりちょっと違います。


これがアトリエの門の扉。
まだ閉まってる時間なので、ローヴの丘をさらに登ってセザンヌがサント・ヴィクトワール山を描いたという場所へ。


ちょっとした庭風に整備されています。
ここでこんな絵が描かれましたよという看板。


これがセザンヌが描いた風景だ!ということなのですが、曇りでサント・ヴィクトワール山が隠れて見えません。
ここに来るまで、分からなかったことですが、サント・ヴィクトワール山はかなり遠くにあるということです。
確かに、なんで手前の山に比べて色が薄いのだろうと思っていましたが、絵を見ている限りではそんなに遠くだとは思っていませんでした。

時間もいい頃だったのでアトリエに戻ります。
世界中から観光客が来るのでしょう。
パンフレットも世界各国の言葉を取り揃えてありました。
もちろん日本語もありました。


アトリエの庭。


庭からアトリエへ。

アトリエを出ると晴れてきています。
正直、先ほど登ったときにサント・ヴィクトワール山を見れなかったので、セザンヌに会えなかったような気がして残念でならなかったのです。
もう一度行けば見ることが出来るかもしれないと思い、先ほどの所まで戻ってみる。

全部は見ることが出来ませんでしたが、見ることが出来ました。


ほんのりピンクっぽい岩肌でした。
けっこう感動するものですね。

丘を居り、グラネ美術館に寄ってマルセイユに帰りました。
グラネ美術館ではセザンヌが10点(1点は日本に出張中)、ジャコメッティ、モランディなどの近代から中世の絵画、彫刻が地方の美術館の割にはたくさんありました。
気になる作品も思ったより有ってよかった。

全体の印象として2006年がセザンヌ没後100年の年だったので、それもあってなのかセザンヌの観光に関してはかなり整備されている印象でした。

ジェノヴァを発つのが1時前ということで、その間は美術館へひた走る。
昨日調べておいたので結構素直に巡れる。
駅に荷物を預けて、スピノーラ宮殿国立絵画館Galleria Nazionale di Palazzo Spinola、赤の宮殿Musei di Strada Nuovo Palazzo Rosso、カラヴァッジョ、スルバラン、リューベンスに魅かれる。2003年に秀先生も展覧会を行ったキヨッソーネ東洋美術館へ。凄い量の仏像、甲冑、陶磁器に圧倒される。よくこんなに沢山の量を持って帰ってきたなぁと荷物の量を想像するだけで驚く。建物の構造も面白かったです。秀先生のカタログをイタリアに持ってきてなかったので買う。


「空間の中の六つの形」も展示されておりました。
で時計を見るとまだ時間に余裕があったので、ヴィッラ・クローチェ近代美術館では嶋本昭三展を見に行く。
歩いて行ったけどかなり遠い所で疲れてしまう。
結局フォンタナの展覧会は見れませんでした。

ジェノヴァを出てニースで乗り換えてマルセイユに向かう。
列車は時間通りに発車する。
あまりよくなかった天気もだんだん晴れ間がのぞいてくる。
さすがにコートダジュールが近づいてくるだけのことはある。
ちなみにこの辺りの海岸のことをフランス側はコートダジュールCote d'Azur、 イタリア側はリヴィエラRivieraと言います。
森進一の「冬のリヴィエラ」のリヴィエラです。
(でもリヴィエラは英語では転じて「海岸の避寒地」という意味で使うらしいので、そっちのほうが近いのかもしれない。)
のほほんとしていると車掌はイタリア側の国境駅Ventimigliaで止まると言う。
どうもフランス側のストライキらしい。
斜め向かいの女の子がニースまで行くというので、付いて行ってニース行きの列車に飛び乗る。
Ventimiglia駅にすぐ列車はあったのだけど各駅なのでニースNice-Villeには遅れて着く。
乗るはずの列車はすでに出発しているのでニース駅で1時間半待ち。

20時30分、真っ暗な中、マルセイユ駅Marseille St.Charlesに到着。


駅前の大通り。


マルセイユ駅の大階段のライトアップ。


チカチカ、クルクルと色が変わります。
一瞬真っ暗になって焦るのはご愛嬌でしょうか。


しかし着いたのはいいけど、さっぱり宿が分からない。
方向音痴の虫が騒ぎます。
親切な娼婦のおネエさん(本当はおばさんだけど、親切だったから)が道を教えてくれて、宿に着く。

余談ですが、学校でマルセイユに行くと言うと、リヨンとマルセイユはギャングの町だから気をつけてね、と友達に言われかなりテンションが下がる。
しかしながらチケットと宿の手配は済んだあと。
また宿で「地球の歩き方」を読んでいると、「残念ながらマルセイユは、フランスで最も治安の悪い町のひとつ」と書いてあるのに気づき、かなりビビってしまう。


この日は月曜日なので美術館は一斉にお休み。
こういう所に計画性の弱さが露呈される。

なのでヨーロッパ最大の水族館、ジェノヴァ水族館へと行く。
平日の朝一なので空いている。
客は僕と小学生と中学生の団体の見学のみ。
なんだかうるさいので避けるように先に行く。


ピラニアの群れ。
見てる分にはきれいなのだけど。


振り返ると目の前にサメが迫ってくる。
水槽の中で僕にはなにもないのは分かっているのだけど、ドキッとする。
油断したときに至近距離のサメは正直かなり怖い。
海の中ではお会いしたくない。


うるさいのとか、人が多いのとか嫌いなので、団体さんからも離れ途中からひとりになったのだけど、水族館の暗い中にひとりぼっちというのは結構怖いものです。



まるで神戸、港のむこうに山、山の斜面に町。
海沿いに高速道路も走っています。


かなりたくさんの家、マンション、ビル。
でもここらあたりは旧港、旧地域で新市街はもうすこし西側にあって、こっちはもっと発展しています。


ビルの向こうにアルプス。

山に登る手段として(もちろん住んでいる人たちの為に)ケーブルカーやエスカレーターが整備されています。
ふもとゼッカLargo ZeccaからリーギRighiまでのケーブルカーにのって頂上まで。


旧港からジェノヴァ湾を望みます。
もし天気が良かったら、もっと素晴らしい景色が見晴らせたことなのでしょう。


でも光、色はひとつとして同じ景色はないのだから、この瞬間は瞬間でとても大切なものです。

14日からジェノヴァ、マルセイユ、エクス・アン・プロヴァンスと巡ってきました。

動機なんてどうでもいいのだけど、単純なもので
ジェノヴァはコロンブスの生まれた町、大航海時代への憧れ。
マルセイユは日本で見たNHK-BS「世界食材紀行」のブイヤベース編に魅かれて、
エクス・アン・プロヴァンスはセザンヌに会いたかったのです。

列車に揺れながらジェノヴァを目指す。
途中の山々の急な斜面や頂上に立つ家、町、城に興味が引かれる。
雪山なども見える。
あとから聞くとアルプスなんだそうだ。
たまに列車の急に曲がる時の引力なんかも楽しい。


右の家がコロンブスの家。
コロンブスが少年時代を過ごしたという家を18世紀に復元したもの。
左はジェノヴァのシンボル、ソプラーナ門。

ジェノヴァの町は神戸のような所で海に面してすぐ山があり、そこに町が出来ています。
だからかなりの急斜面です。
雨が降っている上に僕の靴はよく滑るので、慎重に歩かないといけない。


さらにこのような車も通れないような細い小径が町を縦横に沢山走っています。
夜歩くとちょっと怖いです。

16時前にジェノヴァに着いたので、宿に荷物を預けて美術館巡り。
駅横のインフォメーションの人があちこちと美術館と行き方を教えてくれたので便利。
英語もペラペラで素晴らしい。
展覧会としてはドゥカーレ宮殿でフォンタナの大きな展覧会を、ヴィッラ・クローチェ近代美術館では嶋本昭三展をやっているんだとか。
時間があれば見てみよう。

旧市街の(ここは世界遺産です)王宮Palazzo Reale、白の宮殿Musei di Strada Nuovo Palazzo Bianco、トゥルシ宮Musei di Strada Nuovo Palazzo Tursiを廻る。
ジェノヴァの美術館はヴァン・ダイクが目玉らしく何点かまとめてある。
貴族の婦人を描いた肖像画は絵自体に気品がありすばらしい。
それ以外のものを描いたのはイマイチピンと来ず。

この冬初めて、自分の息が白くなりました。
ローマも少しずつ寒くなってきています。

そんな今日で語学学校の今年の授業もお仕舞い。
明日から3週間の冬休みに入ります。

日曜日から1週間、ジェノヴァ経由でマルセイユに行って来ようと思っています。
ジェノヴァではキヨッソーネ東洋美術館、
マルセイユでは港町を、
そしてその近くのエクス・アン・プロヴァンスでセザンヌのアトリエとサント・ヴィクトワール山を目当てにしています。

本当は寒さから逃れるためにスペインに行きたかったのだけど、どうも遠いということで間を取ってマルセイユになったのでした。


唐突にイタリア語の教科書もレベル3になりました(なってしまった)。
多分、学校で一番下手な生徒の部類のはずです。

学校の帰りに、ほとんど衝動買いでプリンターを買いました。
買おうか買うまいか、相当悩んでいたのですが、値段を見て悩んだ自分が馬鹿らしくなりました。
イタリアでもプリンターは安いです。
日本でも最近は安いですが、その比じゃありません。
スキャナーとコピーとプリンターとデジカメデータの出入力が付いて、(いわゆる複合機です)驚きの65ユーロです。
しかも知らないメーカーじゃありません、キヤノンです。
性能は一番安いの買ったので推して知るべしだと思いますが。
メーカーさんはその分インクでモトを取ると言うことなんでしょうね。

電化製品を買うときにいつも思うのです、日本て弱いなぁって。


これ解説書の表紙ですが、全部言語の種類ですよ。
これだけあったら、一つぐらい日本語があってもいいじゃんて思うのです。
ましてキヤノンなんて日本のメーカーじゃないですか。
たしかに日本人は機械類に強くて、解説書なんて読みませんから、なんてことはありません。

ついでにいうと、外国では日本の製品より韓国の製品の方がシェア大きいです。
サムソンなんて外国製品に安さで真っ向勝負してますし。
携帯はノキア、ソニー、サムソンぐらいしかないです。
頑張れ日本企業!って思っちゃうのです。

しかしプリンターに印刷用紙、ついでにスーパーで水とか缶詰とか買っちゃったんで、重さで腕が痺れました。

ローマに来て、今日から3ヶ月目に入ります。
イタリア語は相変わらずですが、元気で暮らしております。

日本とイタリアの時差は−8時間。
今の生活スタイルだと日本の朝に寝て夕方に起きるという感じ。
コンピュータの時間を日本時間のまま変更していないので、その時刻表時を見ていると、日本での生活とそう変わらないなと思ったりします。

もうすぐクリスマスで、学校でもみんなそわそわ、「どこ行くの?」と休みの間の予定を聞いてきます。
そんなに聞かれると、どこか行かなきゃいけないような気もしてきました。
暖かい所にでも避寒しようかと考えてもいますが、予定を立てるのも苦手なことの一つ。

そんなこんなで、マイペースで暮らしております。

今日のローマは思いがけず好天に恵まれ、陽が当たると気持ちのよい日でした。
日本はローマより寒いのでしょうか。
時節柄、どうぞご自愛くださいませ。




写真はボローニャより。

日曜日にボルゲーゼ公園まで。
ボルゲーゼ公園はローマの地図を見ると真ん中より少し上にある菱形っぽい形をした広大な公園。
整備されたちょっとした林のようなもので中には美術館をはじめとした沢山の文化施設、池、噴水、動物園、映画館、劇場、レストランなど様々なものが在ります。
国立近代美術館もこの中に在ります。
家からも歩いて30分くらいで着くのでちょうどいい散歩コース。

ボルゲーゼ公園の目玉はボルゲーゼ美術館
日本にいた時から素晴らしいと聞いていたので一度は音連れて見たいと思っていたのですが、要予約ということで二の足を踏んでいました。
しかしダメ元で予約なしで行ってみると、空いてるから入れてくれるとのこと。
しかも入館は9時、11時、13時、、、、と2時間ごとしかなかったのですが、美術館に着いたのは丁度13時。
やはり日頃の行いが良いと違います。


ボルゲーゼ美術館正面。
正面の階段下の小さな玄関(写真の黒い所)から地下に入って、螺旋階段で一気に最上階へ登るとそこは絵画室。

ラファエロ2点。
ボローニャの国立絵画館で見たのより遥かに良いものでした。
色が超綺麗。

僕の大好きなクラナッハ(父)。
ヴィーナスと蜂の巣を持つキューピッド
赤と黒が凛としてます。

ティッツァーノもさりげなくあります。

満腹満腹って感じで1Fに下りると彫刻室が。
ベルニーニが所狭しとあります。
ぐるぐる廻っていると、どうも次の部屋の雰囲気が違うなぁとおもっていると、やはりカラヴァッジョの部屋でした。
なんと一挙6点。
幸せー。
カラヴァッジョ風の作品も何点か在ったけど、やっぱり違うのです。

ジョヴァンニ・サヴォルド、ドッソ・ドッシなど気になる絵も結構在りました。


もとはボルゲーゼ家の別荘だったというボルゲーゼ公園。
広い広い緑でいっぱい。


神殿で有名な池があって、多くの水鳥がいました。

帰ってみると松ぼっくりが割れて松の実が飛び散っていました。


こっちの松ぼっくりは日本のものに比べて大きくて造形的にも面白いです。
学校の先生に観ていると面白いから、松ぼっくりを拾った、、、とかという話をすると、理解してくれません。
「なぜ松の実を取らない。
ジェノベーゼペーストが作れるじゃないか!
観るため???
日本人ってよくわからないなぁ。」



ボローニャで食べたボロネーゼ。
シンプルな美味しさと本場ということに感激です。
聞く所によるとタリアテッレ(平打ちのパスタ)がルールみたいです。


僕もボロネーゼを作ってみたかったので市販のラグーソースを買いましたが僕好みでなかったので、タマネギを炒めて甘みを出してトマト缶と茄子、オリーブを加えました。

柱廊にならぶボローニャのシンボルと言えば、12世紀には高さ=権力の強さを競い合い200本も建っていたという塔。

現在はアシネッリの塔が登れます。
97m、498段。


建った目的が高さのためだけなので、狭くて怖いです。


でも見晴らしはボローニャを一望。
地平線も遥か。


天気も絶好、気持ちのいい空。


ボローニャを見下ろし、また街を歩いていると本当に物語の中に迷い込んだような錯覚すら覚えます。

前回行ったルッカもそうですが、自分の街とそのオリジナルの文化を変わらず守り続ける姿勢をイタリアの街からは強く印象づけられます。
日本人とは明らかに違う人間一人一人の持つ時間の感覚、間隔を感じずにはいられません。

ボローニャへ22日、23日と行きました。。
一緒に秀桜基金を受賞した佐藤さんがボローニャに行くということで、それならと便乗させてもらったのでした。

前日から来ていた佐藤さんの素晴らしい情報収集のおかげで、引率の先生に引き連れられる生徒のようにのほほんとついて行く。
教会、モランディ美術館、国立絵画館といろいろ案内してくれる。

やっぱりモランディは佳い、ドローイングを1点持って帰りたかったけど、警察のご厄介になるのはご免なので止めておく。
基本的に僕は垂直水平による分割のしっかりしているイメージに引っ掛かるのだと再確認。



ガレリッア門の扉。


左側のアーケードが柱廊(ポルティコ)。
街の至る所に柱廊があります。
これがあるおかげでボローニャでは傘がいらないんだとか。


柱廊のデザイン、模様も様々。
昨日、MTVを見ていたらMTV イタリアの番組の中で東京の特集みたいなのやってた。
でジローラモさんがでてインターヴュウに答えていた。
日本ではこうやって電話番号交換するんだよとか、
とりあえず「キレイ」っていっとけば女の人は喜ぶんだよとか
なんだか適当なことを喋っていた。

JOVANOTTI(ジョバノッティ)という歌手がいまして、人気者なんですが
この人の「come musica」という曲のPVのショベルカーがかわいいです。
http://jp.youtube.com/watch?v=b3lJJRrB74c

あと授業で習った同じくJOVANOTTIの「BELLA」という曲もキレイです。
http://jp.youtube.com/watch?v=x4kBgzkQlcs&feature=related
結構シンプルなイタリア語です。

二日連続でフォロ・ロマーノへ。


こういうところ。


一山まるまる廃墟です。
なんだか巨大な墓場に居るような気にさえなってきました。


青い扉と赤い柱がカッコいい。
けっこう制作のヒントを貰いました。


ゴロンとこういのが落ちて(?)置いて(?)在ります。
なんだか愉快。


ほら、笑ってる。


ヴィットリアーノと猫。
ローマの中心、ヴェネチア広場の真裏がすぐフォロ・ロマーノ。


昨日で一緒のステイ先に住んでいたSHOKOさんが出て行ってしまいました。
来週には日本に帰国です。
ローマに着いて、右も左もわからない僕を随分助けてもらって、かなり安心させてもらいました。
とても感謝しています。
また日本で会えるかな。

今日からは1週間、スペイン人のDIDACがやってきました。

今日は土曜日なので観光客気分。
ローマと言えばということでフォロ・ロマーノへ。

その前にテルミニ駅に行って、来週末のボローニャ行きの切符を買う。


ローマの街は丘が多く起伏が多いので、足は疲れるけど目は楽しめます。

今日行った所はフォロ・ロマーノ、コロッセオ。
歩いても行ける距離にあるのですがそのうち行けるだろうと思ってると、面倒くさがって出かけないので一念発起して行ってきました。


これがコロッセオ。
恐ろしいほどの圧倒的な存在感です。
見えなくても、何かあるってオーラを感じます。


デザイン的にもかなりカッコいいです。
ローマと言えばコロッセオですよ、やっぱり。


コロッセオの中身。
プリミティブな力強さに魅かれます。


きれいな夕日、と思いきや、よく見ると空には黒い点々が。
すべて小鳥の群れ。
ものすごい大量の鳥が渦を巻きながら帰巣中。
あの下に行くと、きっと悲惨なことが起きるのでしょう。

さすがにフォロ・ロマーノ、じっくり見ると1日では足りませんでした。
天気がよかったら、また明日行ってみましょう。

イタリアの場合、ビザは仮申請みたいな物で滞在許可書(permesso di soggorno)が出来て本当の滞在が認可されたことになります。
それでも発行までは2年待ち、昨年滞在した人の情報によると事前に申込書を警察署に送って、警察に呼び出されるまでに半年掛かった(そこで正式な申請となります、で発行されるまでに帰国しちゃうケースも多々)と、いろんな人からずいぶん脅されていたのですが、、、
その実、申請書を警察署に送付してから2週間で警察署への呼びだしの手紙が来ました。
それで本日がアポイントメントだったので、行ってきたのですが、申請は厳重な割に担当官の二人はとっても親切、面白い人たちでした。
げらげら笑ってばっかり。
オカヤマってどこ?
あれ、オカムラ(私の名字)?オカヤマ?どっちだっけ?とゲラゲラ。
なんだか楽しい人たち。
でも指紋認証の機械で全部の指をスキャンし、さらに指、手に黒インクを塗り付けて手形、指形までしっかり取られてしまいました。

しかし話に聞いていたのとは違って、随分早い対応だなと思ってビックリしています。
さて、私が帰国するまでに滞在許可書は手元に届くのでしょうか。


ローマの公園の石畳、こんなのもきれい。
でも雨が降るとよく滑るんだ。

日曜日は天気がよかったのでauditorium parco della musicaまでフラフラと散歩へ。


真上を見上げると本当に青い空。


秋なのに緑もとっても鮮やか。
陽が当たるとはぽかぽか陽気でお昼寝気分。


シンプルでカッコいい自転車置きがありました。


で、auditoriumに行ったのは今開催中の、roma jazz festival 2008というイベントのチケットを買うため。
チック・コリアとかハービー・ハンコックとか見たかったけど、懐の安全を考えて(それでもB席で35ユーロと言うのは破格ですが、、)迷いに迷った挙句、結局11日の山中千尋を見ることに。
たったの10ユーロです。
まさかローマで見るとは思いもしなかったけど、バンドじゃなくてソロということなので、どういうパフォーマンスになるのかが楽しみなところ。

生ける伝説、美術業界一の画商と言われるガゴシアン・ギャラリーがローマにあると聞いて行ってみました。
スペイン階段の横の通りにあります。


前はちょくちょく通っていましたが、上ったのは初めて。
観光客でいっぱいです。
すぐ上空を戦闘機が飛んでいました。
速くてうるさいです。


で、たどり着いたのがこちらです。
ですが、、、
スマートでよく仕事のできそうななスタッフが何人も居まして、、、

僕にはあまりに敷居が高すぎて、よう入りませんでした。
普段、画廊に入るのに尻込みする方ではないのですが、さすがにガゴシアンには尻込みしてしまいました。
こういう所って普通に入ってもいいもんなんでしょうか。

しかし、現在ガゴシアン・ギャラリーが全世界に9店舗もあるとは知りませんでした。
この勢いがこのまま続くのでしょうか。
機会があれば勇気を持って(自棄?)入ってみたいと思います。

最近食べたもの。


スカンピとイカのカルボナーラ仕立て
スカンピ(手長エビ)なる物を食べてみたくて、買ってみたのですが、高いのですね。
その代わり、めちゃ美味しい。
エビの甘みがどんどん出てくる。


たっぷりの茄子とズッキーニをファルファッレ(蝶々のパスタ)で。


最近のローマは天候がぱりっとしません。
雨が降りそうで、降らなかったり、晴れてたと思ったら急に降り出したり。
今日は学校の帰宅途中から猛烈な雨と雷。
途中のバールの横の木が雷で引き裂かれていました。


イタリアの傘はちょっと強い雨が降ると布目から雨が染みてきます。
もう。

ローマからフォレンツェへ、フォレンツェからルッカへ友達に連れられて行きました。
ルッカは中世の町並みがそのまま残った城壁に囲まれた小さな街。

なぜ行ったかと言うとこういうイベントがありまして撮影係として付いて来い、というわけでした。


いわゆるコミケで、どうもイタリア最大ということでした。
日本のアニメ、マンガばっかりでした。


我々のチームは「デスノート」がモチーフ。
リューク役のロレンツォがそっくりで1m歩くたびに、写真撮影を求められていました。
この日の為にデスノートのビデオを友達に見ろと言われて借りて見ました。
でも24話までしか見てないので知らないキャラクターが2名ほど。

結局、この日で一番テンションがあがったのが、これが展示されていたこと。

僕的にはマンガ、アニメ、ゲームよりもこれなんですが、みんな素通り。
もったいない。







ローマ警察に高速道路用にランボルギーニ社よりプレゼントされたガヤルド。
たぶんこれは最近寄贈された個体じゃなくて、高速道路からは引退してボローニャ警察に居るガヤルドかな。
隣は警察も積極導入しているセグウェイ。

メルカートに巻貝が売っていました。
桜さんの作ってくれた巻貝の白ワイン蒸しを思い出して再現。


美味しくできました。
ワインによくあいます。


昼は鍋の残りで雑炊。
これも美味しく出来ました。
やっぱり日本酒かな。

服を買おうとポポロ広場まで。
ここはスペイン階段までファッションブランドのストリートがあります。
めっちゃ高いの。
上着だけで200とか300とか400ユーロって普通にするの。
でもエルメスの女性物の上着、4080ユーロってのには勝てません。


オベリスクを中心に左右対称。


サンドイッチマンならぬ、お寿司マン。
ビラ配りしてました。

3日間の突貫工事の末、新しいホームページを作りました。

岡村勇佑作品集 音連れの庭から


お時間ございましたら、どうぞご覧ださい。

日本大好きのカテリーナこと加藤梨奈(名付けたら、喜んでた)の家で鶏の水炊きパーティ。


メニューもつくって


こんな感じ。日本酒までありました。
なかなか美味しく出来上がりました。



翌々日、その余った野菜でさらに鶏の水炊き。


予習、復習じゃないけど、続けて作ると美味しく作れます。
ワインもおいしい夜でした。


ローマ市の北東の方にあるカステッロ・ロマーノ・アウトレットに行ここうとする。
僕の持っているガイドブックによるとバルベリーニ広場からシャトルバスがでているらしい。
でも行ってもなさそうなので、近所のチケット屋のお兄ちゃんに聞くと、メトロでテルミニ駅まで行ってメトロB線に乗り換えてローレンティーナ駅まで行くと、そこからバスが出てるよと教えてくれる。
でローレンティーナまでってバス停のお兄ちゃんに聞くと、ポメチアっていうところまではバスが出てるんだけど、そこからはタクシーじゃないと行けないっていう。
タクシーはいくらって聞くと35ユーロっていう。
それは高いのでスゴスゴと帰宅。



学校の帰りに、バールに誘われていくと山崎12年があったので呑んでみる。
あー、幸せ。

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プロフィール
HN:
yusuke-okamura
年齢:
45
性別:
男性
誕生日:
1979/02/15
職業:
版画家
趣味:
大道芸
自己紹介:
銅版画による色彩の研究と、アートを通した心豊かな暮らしを提案するために版画を制作しています。
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