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銅版画による色彩の研究と、アートを通した心豊かな暮らしを提案するために版画を制作しています。
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今日から岡山・淳風会健康管理センターで私たちのグループ展がはじまります。

2007年からこの淳風会の展示スペースではじまった展覧会も6年目43回の展覧会となります。
展覧会のオープニングの度にオープニングパーティを開いてくださり、料理もワインも大盤振る舞いしてくださる、原理事長、スタッフの皆さんの気持ちはたいへんありがたく感謝しています。

バブル盛んな頃、丁度メセナと言う言葉が通じ始めた頃に企業がギャラリーや展覧会を積極的に開いていました。
そしてその度には大掛かりなパーティを開催していました。
しかしバブルが弾けるにしたがい、そのギャラリーも閉じられ、文化活動から企業は撤退していきました。
そういうのを知るごとに続けることの難しさを、(特に文化的なことに対しての難しさ)をつくづく思い知らされました。
結局はブームだったのでしょう。

その中で淳風会が取り組んでき、ずっと続いているギャラリーでの展覧会とオープニングパーティは、いまや日本全国を見ても珍しく、素晴らしいことだと思います。
これがブームではなく、日常生活に溶け込み、他の企業などにも浸透していくことを願って止みません。



毎年、新年1回目の展覧会は「秀 art studioスタッフによる新春”寿”展」よりはじまります。
高橋秀先生も藤田桜先生もスタッフもそれぞれに新作を持ち寄って、充実感のある展示となったと思います。
わたしも15点出品しています。


★☆★☆★☆★☆★☆★☆
秀 art studioスタッフによる新春寿展
会期:2012年1月16日(月)~2月25日(土)
会場:淳風会健康管理センター
     4F スペースヴェーネレ
   〒700-0913 岡山市北区大供2-3-1
   tel.086-226-2666 fax.086-226-0370


今回の制作のための試し刷りの一部。
試し刷りは刷り上がった物と自分のイメージとの乖離を埋めていく作業ですが、頭の中のイメージがしっかり細部まで出来ているほどズムーズにいきます。
もちろんこの作業の中で新たな発見、次への展開が見えて来ることもありますが、とにかく分かることは、自分のイメージがしっかり出来ていないなぁという反省なのです。

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今年も一年ありがとうございました。
私にとっては楽しいことだらけの2011年でした。

せっかくなので今年美味しかったものを3品。




伊勢エビのブイヤベース。
料理してくれたプチ・ラパンさんの腕もあるけど、伊勢エビの潜在能力の高さにしみじみ感動した一品。
プロの料理と言うのは、最後まで手を抜かないことの素晴らしさというのがよく分かりました。


佐世保、”ささの離”のイカの姿刺し。
身が透明で食べたら天海が口に広がる、なおかつお値段が本当に手頃。
瀬戸内海の魚がピカイチに旨いと思っていたけど、井の中の蛙と言うことを思い知りました。
ここに来ることが出来て幸せでした。


そしてトリはここ。福岡・中洲の吉塚うなぎ屋
ひょんなことからここのご主人に出会い、伺ったこの店の鰻はスゴい。
ふっくらとろけます。
この鰻を食べるためだけに福岡に行く価値は十分ある。
それだけ凄いお店。

ということでこのブログも一年を締めくくってみました。
ご覧戴きましてありがとうございました。

新年も船のように少しずつでも前へ前へ、漕いで行きたいと願っています。
どうぞよろしくお願い致します。

それから美術作家 高橋秀先生のホームページを作りました。
アーカイブ的な役割を持たせていきたいと思います。
ご高覧下さいませ。

悠久への回帰 高橋秀
http://shu.ehoh.net

友達の修復工房YeYさんへ修復に出していた作品のが帰って来ました。
この作品は我が家のお宝で現代美術家、河口龍夫さんの70年代のペーパーワークの作品です。
紙を漉く時に釘をはさみ込んで漉いてあるので、その時の水で釘がどんどん錆びていきます。
紙にも時が経過するにつれて、その錆が広がっていくことで、時間と物質の関係を表現している作品です。
ですから、どこから作品の錆(染み)で、どこからが汚れかが分からないほどだったのですが、明らかにカビや染みが発生していたので、修復、洗浄をお願いした次第でした。

話を聞いてみると、実は私が思っている以上に結構厄介な作業になってしまったのだそうです。


写真は釘が紙にサンドイッチされている部分。
苦労して修復してもらった甲斐もあって、帰って来た作品を見ると、凛として気品を取り戻したような気がして、とても気に入っています。

ところで昨日からマウスの左クリックが効かなくなってしまって難渋です。
買って半年、一生分の左クリックを押してしまったのでしょうか。

あーとらんどギャラリーへの搬入をするために四国丸亀に行ってきました。
家から出て列車で1時間も掛からないのだけど、海を渡るというのはちょっとした旅に出ているような気分でワクワクします。
天気がいい時に瀬戸大橋から見る海はとても綺麗で、俯瞰で島や船を見ることが出来るのはなんだか贅沢な気持ちになります。


いつも橋の途中で気になるこの灯台。
いつか車で降りて島々を巡ってみたいと思うのです。

肝心のギャラリーではリトルクリスマス展の最終日でした。
中堅、若手の46名の版画家が限定部数60部で版画を作りより多くの人々の手に持ってもらおうという展覧会で、昨年に続いて2回目の企画になります。
またあーとらんどギャラリーのみならず日本各地の画廊でも展示されています。
本来なら何万円もする作品が特価ともいうべきわずか7,000円なのですから、人気のある作家さんの作品は赤丸印がいっぱい付くこととなります。
私も欲しかったけど、今回は懐の都合もあって断念。

眼福に預かって、さらに画廊主さんからうどんまでご馳走になってしまって、楽しいひとときでした。
そんな展覧会「様々な邂逅展」は土曜日からです。


月に2回、ふくやま美術館でエッチング講座を担当しています。
いつも行く途中、笠岡の風景が綺麗で気持ちがいいのだけど、先週は特に紅葉が美しかったです。

展覧会のご案内です。

丸亀、あーとらんどギャラリーさんの企画展に出品致します。
私は新作の35x45cmを2点、25x20cmを1点出品予定です。


2011様々な邂逅展
新たな時代感覚へ
会期:2011年12月10日(土)~25日(日)
会場:あーとらんどギャラリー
   763-0022 香川県丸亀市浜町4番地
   TEL 0877-24-0927 FAX 0877-56-1568
   E-mail : info@artland-gallery.jp

ここのところ制作が佳境でブログもご無沙汰でした。
丸亀のあーとらんどギャラリーさんに出品させてもらう作品を制作中です。
エッチングの仕事をしていると、銅版に引いたグランドをニードルで切っても切っても、一向に終わりません。
なんだか祈りに近いような気持ちで線を引っ掻き続けています。

ブラジルのボサノヴァギターの神様、バーデン・パウエルに「ビリンバウ」という曲があります。
この曲を聞いていると「祈り」という気持ちを強く感じる、というようなことを今思い出しました。
たぶんひたすら淡々と同じメロディを弾いているからなのかもしれません。


なんとなく不思議な世界になってきました。
この仕事、もう少し続けていられそうです。



先日の伊勢エビを一つ使わず取っていて、伊勢エビの漁師風リングイーネを作りました。
この料理に対抗するには、と選んだワインはポッジョ・マンドルロのオンブレ2007。
トスカーナのマレンマ地区のワインで、抜栓直後から良い香り。
味からブルネッロ・ディ・モンタルチーノに近いと感じたのでサンジョベーゼ・グロッソ100%かと思ったら、メルロー、カベルネ・フランが入っているのだとか。
とにかくめちゃウマでした。

ふと明日、伊勢エビでパスタを、と思い立ったのは良かったけど、丁度スーゴ(トマトソース)が切れていたので、慌てて前日に作りました。
我が家のスーゴは当然手作り。
トマトの水煮缶を煮込んだ後、裏ごしするのがかなり億劫だけど、するとしないでは味が雲泥の差なので仕方がない。
自分言うのもなんだけど、旨いと思う。

ひょんなことからやって来た伊勢エビ。


あまりの大きさに驚く。
1キロを大きく超えちゃって計量できない。
挙句に刺身以外の調理法が分からない。

ということで無理を言って行きつけのビストロ・プチラパンさんへ。
これならブイヤベースが絶対旨いよ、となる。
シェフも大きいですねぇ、と驚きながら調理。


前菜はあっさりと鮭の白子と木の子のサラダ。
いろんな味のスパイスがところどころに利いていて、食欲を刺激する。


2皿目は伊勢エビに対抗するにはこれ、ということで千屋牛もも肉のステーキ。
大好きな千屋牛、しかももも肉(私はヒレよりもサーロインよりもここの部位が好き)ということで大喜び。
絶妙な火入れで、飲めそう。
この肉なら何切れでも食べられそう。


そして本日メインの伊勢エビのブイヤベース。
香り、味ともに最強。
頭の中がぐちゃぐちゃになって気が遠くなっちゃうぐらい美味しかった。
魚も貝もすべてエビの味になってしまう伊勢エビの味の強さには驚きでした。
さらにさっき感動した千屋牛までもが前菜になってしまう。
シェフのとても丁寧な仕事ぶりがよく伝わってくる料理でした。
私の中でも伝説的にうまい料理の一品となりました。


この日呑んだのは〈コレツィオーネ・ベルターニ〉アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ。
スペシャルでかなり旨いワインではあるのだけど、やっぱりいつものタウラージにすれば良かったなぁ、とも思った。

夜は眼鏡橋の近く、日本料理 縁粋へ連れて行ってもらう。
長崎市内でも有名なお店だそうです。


まずは付き出し。
ビールがのどを潤してくれて幸せ。


生唐墨。生ってどういうことだろう。
ねっとりしていてめちゃ旨、絶品!
これは日本酒を飲まねば。


お刺身。
イカ、鯛、ヨコワだったかな。


茄子の天婦羅。


サザエの壷焼。
どこだったか歩いた時に道ばたでサザエやアサリなど貝を焼いていたのが、香りも良く美味しそうだったので、ずっと心引かれていたのです。
憧れの物を食べることが出来て嬉しかった!


お寿司。
他にもたくさんの料理、ビールも日本酒も心いっぱい、胃袋いっぱい戴いて楽しい夜でした。

卓袱料理の浜勝を出てからは長崎の町をぶらぶら案内してもらう。


眼鏡橋を通ってグラバー園へ。
この日も天気が悪く、降るのか降らないのかという天気でヒヤヒヤ。


そんな天気でもオランダ坂はさすがに観光の名所。
たくさんの人だかり。


小学生のときの修学旅行で来たことはあるはずなのだけど、ほとんど記憶はおぼろ。
この建物がグラバー邸だと思っていたらどうやら違うみたいだ。
迎賓館みたいな位置づけの建物らしい。
いろんな外国人が住んでいた建物がたくさんある。


グラバー園からは長崎の町、港が一望できる。
良い場所にあるなぁと思う。

たぶん当時の政府が外国人は外国人でまとめて住んでもらった方が便宜が良いということで、この地域にたくさん外国人が住んでいたのだと思う。
それに外国人もバラバラだと心細いだろうし。

それにしても建物に入るたびに雨が降る。
なんともラッキー。


グラバー園のあとは長崎県立美術館菊畑茂久馬展を見る。
戦後、現代美術の世界を駆け抜けた作家の福岡市美術館との共同展覧会。
大型絵画がたくさん並んだボリュームいっぱいの展示で度肝を抜かれた。
でもあまりエンコスティックのマチエールは好きではない気がした。
好きな作家だったのでこれだけまとめて作品を見ることが出来たのは、たいへん嬉しいことでした。
いっぱいカタログを買って、美術館の建築も面白くて満足の長崎県立美術館でした。

旅の話の途中ですが、つい最近の話も。

玉島の人たちが私たちの結婚を祝ってパーティをしてくれました。
招待された会場、玉島の割烹・子元へ伺うと、玉島地域のえらい方々がずらり、目にも鮮やかな料理がずらり。
ただただ驚きと感謝が繰り返しやって来る会でした。


祭り寿司やこの地域の名物料理でめでたい時に供される鯛素麺などがずらりと並びます。


とても珍しい料理で鰆の塩釜も作ってくれました。


なんと驚きのケーキは、先日遊美工房での菓子百花でもお菓子を作ってくれた松涛園さんの力作、ケーキの上には私の顔を模して作ったお菓子が。
みんな喜んで齧っていました。
ほんとうに集まってくれた方々、高橋秀先生・藤田桜さん夫妻、そして企画してくれた割烹・子元の女将和子さんに感謝感謝で良い作品を作っていくことでしか恩返しはできないなぁと思った一日でした。



帰宅すると先日ローマから遊びにやってきたルイージに頼んでいたものが届いていました。
フィレンツェ風の封筒、便箋のセット。
ひじょうに美しい造りで、日本にはこういう物が売っていないので重宝します。

長崎ではローマ時代の友人に会う。
まずは卓袱料理をということで長崎卓袱・浜勝へ案内される。


中に入ると意外に広くて、たくさんのお客さんでにぎわっている。



座ると次々に料理が運ばれてきて、あっという間にテーブルの上が埋まってしまう。



意外にあっさりで和食っぽいけど、なんだか少し違う料理。
和洋中折衷な感じ。


豚の角煮も有りました。

生まれて初めての卓袱料理、名前は聞いていたけどイマイチ想像できていなかったので、実際に食べれたことは大きな喜びでした。
正直もっと洋風料理のへんてこなのかなと思って、ちょっと引いていたけど、食べてみると和食が基本なんだなぁと思いました。
一品一品も気になる物が多くて、パンに具を挟んで揚げたもの(名前を忘れちゃった)が美味しくてまた食べたい。


料理を撮ろうとすると、上手くデジカメのオートフォーカスが効かない。
特に背景が赤いと惑わされている感じだ。
どういうことだろうか。

佐世保から長崎への移動中、畑の中にニョキッと生えた3本の塔を発見する。
あまりに無機質なので不気味に感じる。


聞いたら針尾送信所とのこと。
ここから太平洋戦争開戦のときの暗号「ニイタカヤマノボレ」が送信されたのだとか。
130mを越えるので走っている間、ずっと見える。
正直、天候もあって暗い気分になっちゃう。
そこだけ時代から取り残されたように存在している。
時代の境目を間近に感じた気がした。



佐世保市と西海市の間には新西海橋と西海橋が渡されている。
新西海橋は歩道があって渡れるということで、歩いてみる。


隣に西海橋が見える。
橋の中ほどには展望スペースがあり、丸いガラスがはめ込まれて海を真上から見ることができる。
天気が良いと気持ちが良さそうだけど、風は強いし、さらに僕は高い所が苦手なので、ドキドキする。
でもイカや魚が泳いでいるのが見える。
渦潮もあるそうだ。


入江を挟んで針尾送信所も見えます。
やっぱり不気味でものすごいパワーを感じる。
まだこういう所があるのかと呆然としました。

夕方になって佐世保に到着。
ホテルにチェックインしてから気になっていた店、「ささの離」へ。
ここは予約したかったのだけど、カウンターは予約できないということで、飛び込みで入店してみる。
ありがちことにちょうど2人分だけ席が空いていた。
カウンターは巨大な生簀をコの字型に囲うようにある。
やはり予想通りカウンターに座るのが面白い。

雰囲気も店員さんのサービスもいいし、料理も超美味しそうなので期待大。


刺身の特選3品盛合せ
鯛、サーモン、ヒラス。
のっけからノックダウンの旨さ。


しめ鯖。
分厚くて脂はとろとろ。


剣先イカの活造り。
写真の通り透け透けで微妙に体の色がくるくる変わります。
活きの良さに驚く。


湯かけくじら。
臭みがぜんぜんなくて、こりこり食感も楽しい。


かわはぎの活造り
後造りとして味噌汁をおねがいしました。
後造りなのに身、肝がたくさんあって、かわはぎの出汁がよくでてなんともマイルド。


すりみ揚げ。
こういうのが自家製で出来て、美味しいのはたまらない。
ビールがとまらない。


剣先イカの後造りとして焼いてもらいました。


あじ唐揚げ。
身に箸を入れると、良い香りと湯気が立ち上る。

とにかく、こんなに美味しい魚を食べたれたのは本当に幸せ。
来ることが出来て良かった。
岡山も魚は新鮮で美味しい所だと思っていたが、これらを食べると認識を改めないといけない。
そのうえ、めちゃくちゃ安い。
近所にあったらここは間違いなく行きつけになっちゃう。

記録的な大雨と大風の中、平戸大橋を渡る。
車が風に持って行かれてヒヤヒヤする。
実は、この時点で平戸と出島が別の物であることを知った。
九州に関する知識はこの程度なのであった。

平戸は江戸時代にザビエルを始めとするクリスチャンが渡ってきた、伴天連渡来の地。
ということで教会や洋館などがよく目に付きます。


聖フランシスコ・ザビエル記念教会、町の中からどこからでも目立つように立っている。
薄緑と白色の印象的なデザインはオランダかポルトガルの影響で出来た古い教会なのかと思っていたのだけど1931年建築なのですね。
どうりで随分と綺麗なはずだ(それでも古いと言えば古いのだけど)。


そして教会の横にはお寺、光明寺、瑞雲寺が隣り合わせである。
なんとも不思議な光景。


光明寺の山門から階段の風景が面白い。


光明寺から平戸の町を眺める。
満々とたたえた海と丘の景色が綺麗。
右端には平戸城が切れ切れに写っています。
西洋文化と東洋文化が一つの景色の中に見ることが出来る、これも長崎の魅力の一つなのでしょう。

ちなみに浜辺にも寄ってみましたが前日、当日と天気がよくなかったので、海の水は濁っていたようですが、本来はきっと澄み切った海の色をしていたのだと思います。

旅の始まりは有田から。
以前から香蘭社の陶器にちょっとした縁があって、知人から見ておいでと言われていたこともあって有田に行ったわけです。
行ってみて陶器の工房、販売店が一挙に集まっているのにはビックリ。


よく聞いてみれば鍋島家の焼き物として職人たちをこの場所に集めて、有田焼を守ろうとしたのが発祥とか。
通りの名前はよくわからないけど、このあたりは赤絵町。
そのままだ。
しかしお店がたくさんあって、どこから見て行ったらいいのか迷っちゃう。


とりあえず、香蘭社深川製磁あたりから行って見る。
備前焼と違って華やかな模様、色使いに感嘆する。
その後、源右衛門今右衛門と見て回っていくうちに良いものというのがだんだん分かってくる。
かっこいい。

工房が道路に面していて、欲しい人、見たい人が自由に出入りできる雰囲気はこれからの工房作りの見本になった。
なんだかこんなアトリエを作りたい。
工芸を美術のジャンルに一緒に入れてしまってはいけないのだけど。



ふと町に流れる川に目をやると、川の中には割れたお皿がいっぱい。
失敗したり、上手くいかなかった陶器を捨てているのだろうか。
さすが陶磁器の町。


町にはこういう洋館風の建物もいっぱいある。
陶磁器の輸出によって栄えて、それにあわせて外国人がやってきたのだろう。
雰囲気と良い、職人たちがたくさん居てなかなか面白い町だ。
しかも見ているうちに欲しい物がたくさん出来るのは参ってしまった。
ここにこれ以上居ると財布がヤバいと思って、逃げ出した。

ところが道の途中で有田の頂点、柿右衛門を発見。

ほかの物と比べての値段の違いにはひっくり返ってしまった。
源右衛門、今右衛門、柿右衛門の三窯を有田の三右衛門というらしいが、
源右衛門を1とすると、今右衛門1.5、柿右衛門10くらいの値段の差があった。
僕には源右衛門が値段も具合も使いやすいなぁという気がした。

ということで伊万里に行って、つじ川で陶器ではなくて伊万里牛を美味しく戴きました。

久しぶりに旅に出たので順々に。
来るまでグルッと九州を一周2400kmを走破してきました。
ETCを付けたのでとても便利な高速道路走行となりました。

朝に九州に着きたかったので、夜に出発。
丁度、下関の手前で夜が明けました。


下関の壇之浦パーキングエリアは山口県の端っこ、関門海峡に面しています。
関門海峡がこんなに狭いとは思ってもみませんでした。


海峡の間を小さな漁船がポンポンポンと進んでいきました。
ここら辺も魚が美味しいだろうなぁ。

下関のSAの朝食バイキングが美味しそうだったなぁ、と思いながらも、もう少し先へということで九州側、門司へ突入。



結構大きいSA、金立で朝食。
やっぱり下関のが面白そうだった。

ということで続く。

おかげさまで根浜の復興支援Tシャツは好評で、売れ行きも上々で皆様の支援に感謝しています。

さてそんな中、毎年夏のイベント、沙美アートフェスト報告展が倉敷市立美術館ではじまりました。
毎年5月に行われる沙美アートフェストで完成した1.5m x 1.5mの絵画作品が50点、一堂に会した会場は、さすがに迫力があります。



第7回沙美アートフェスト報告展
会期:2011年8月16日(火)~8月21日(日)
会場:倉敷市立美術館
   ※お問い合せは秀 art studioにお願い致します。
   tel : 086-528-9530
   fax : 086-528-9533


初日は参加した子供たちが集まってパーティを行いました。
自分の作った作品を見ながら語り合うことは子供たちにとってもよい記念になったようです。

地元の玉島テレビ放送が岩手県釜石市にある根浜(ねばま)という地区を支援するためにTシャツを作って販売したいということで、私たち秀 art studioに制作依頼が有りました。
根浜という所は160名ほどという人口の決して多くはない地域ですが、はまなすの咲きほこる美しい海岸の有る所だったそうです。
そこを重点的に支援したい、今支援しないとその160名の人たちが離散して根浜という場所がなくなってしまう、と立ち上がった玉島テレビの人たちの熱意に賛同しました。
そして高橋秀先生のデザイン原案のTシャツが今日、出来上がってきました。


全部袋に入っていて、たたまれているので残念なのですが、ハートとハートが結びあうイメージをメインモチーフに8種類、それぞれM、L、XLの3サイズがあります。
1枚2000円、3枚だと5000円で販売しています。
その売り上げは玉島テレビ放送の人たちが直接、根浜地区に持って行き届けます。

もし興味の有る方が居られましたら、玉島テレビ放送にご連絡いただけますと幸いです。

ローマから友達のルイージがやってきたので、倉敷、岡山を案内する。

もう3度目の日本だそうで、随分慣れている。


美観地区をぐるっと見る。

昼食はさくらで蕎麦を手繰る。
久しぶりの鶏汁蕎麦は以前食べたときよりも優しい味付けで醤油の強さが取れた感じで、僕好み。



備中国分寺を経由して岡山へ。
しまったイオン倉敷へ連れて行こうと思っていたのに忘れてた。
マンマミーア。

前日、高野山に行っていたというルイージは、国分寺どころでは驚いてくれない。
困ったものだ。
というわけで後楽園を見てもらう。


たぶんこの夏一番の暑さであったろう昨日は、日本の湿度には慣れていないイタリア人には堪えたと思う。
でも一番堪えたのは僕。
クラクラする。


10年以上ぶりに訪れた岡山城は思っていたよりも小ちゃくって、ちょっと拍子抜け。


でもやっぱり綺麗だなぁと感動。


後楽園の帰り際に発見。
異様な景色に引いてしまう。
そりゃうるさいはずだわ。
でもさすがに蝉と言えどもよくわかっているようで、日の出のときには、陰になる側に集中している。


晩ご飯を和食ということで一吉へ。
美味しい物をたんまり食べて、幻想庭園で岡山城がライトアップされているので、岡山城に戻ってみると、9時を過ぎていたのでライトアップは終了。
ちょっと一吉で楽しみ過ぎたようで、残念。

結局、最終の新幹線ギリギリの時間になってしまったけど、最後まで楽しんでくれているとよいのですが。


なにはともあれ、こんな時に日本に良く来てくれたなぁと、本当に感謝しました。
(前回、春に来る予定だったのだけど、震災直後で家族中に反対されて断念した経緯が有りました。)

ルイージLuigiという名前にも意味が有るらしくValorosa(勇敢な)という意味なんだそうです。
へぇ。

そして、意外に喋ってるとイタリア語が出てきて通じたことに驚きました。
でも翌日は知恵熱でちょっと頭が痛いような気が、、、。

24日でふくやま美術館の高橋秀・全版画展が終了しました。
私が言うのもなんですが、とてもよい展覧会でした。
正直、版画を通して、ひとりの作家の作風、思想の変遷がここまで垣間みれるとは思ってもみませんでした。
私にとりましても大きな収穫でした。
絵画作品ではとても250点も集めることは出来ません。
ましてや秀先生の作品は超大作が多いので展示も出来ないし、鑑賞者も疲れきってしまいます。

今、日本の美術館では版画や写真の展覧会が増えています。
お陰で名品と呼ばれる作品を見る機会に恵まれます。
その背景には、絵画作品に対して版画や写真の扱いの簡易さ、経費の問題などがあるのでしょう。
そのわりに版画業界の元気がないような気がします。
とにかく毎日毎日、佳い作品を作るしか手はないのしょうが。


ちょっと前でしたが、この日は会場の撮影があったので秀先生について会場にいきました。


晴れ間を狙って、ふくやま美術館前庭にある高橋 秀作「愛のアーチ」でも撮影しました。


たまたま会場を訪れていた中学生のカタログにサインする高橋秀先生。

年に一度のお楽しみ。
世間様は牛肉を控えているムードだけど、そんなの関係無しに新見市千屋へ。
ここは岡山を代表する肉牛、千屋牛の里。
そこにあるJA経営の焼肉屋へ本当に1年ぶりにやって来れました。
タイミング良く足を運ぶのが出来なくて、残念です。

ここのお肉は本当に美味しくて、歯ごたえも、噛むと脂の旨味が口の中に広がります。


塩タンと赤身。
肉厚で食べたときの食感が良いのです。


ヒレ、ロース、カルビ。
口の中でとろけるけどさっぱりです。


混合ホルモン。


ハツ。
鮮やかな切り口が気持ちよいのです。

本当にお肉を心行くまで食べて幸せだなぁ、という日でした。
お肉を食べると、また他の食べ物とは違った、遥かに上のランクのエネルギーを貰ったと思えます。
また明日頑張ろうと思えます。



後日、この日に買っておいた千屋牛モモステーキも美味しく戴きました。
肉を喰っているという噛みごたえのあるお肉です。
私は、こういう硬いかもしれないけど、噛んでいるうちに肉の旨味の出てくるお肉が好きです。

私が最近、気に入って使っている手帳にRollbahnがあります。
DELFONICS(デルフォニックス)という所から出ているけど、made in JAPAN.
いろんな種類があって、私は掌に収まるサイズのミニを愛用しています。
色もとても多いので用途、気分、様々に応じて楽しめます。


この手帳を紹介してくれたのは元日経新聞文化部の竹田さん。
私がローマにいた時に、旅行の途中に立ち寄ってくださって、この手帳やさまざまな物をプレゼントしてくれました。
それ以来、愛用しています。
小さいので、アイデアのメモをガンガン書いては、次のページへ、足りなくなったら次のノートへとどんどん書き進めます。
ポケットに何冊入れてもかさばらないのが好いです。
たまたま安い所を見つけたので、予備もあって買い溜めしました。

その、今は北海道、中札内美術村館長の竹田さんからマルセイのバターサンドを戴きました。


なんと45個。
あまりの多さと大好きなので大喜びで、写真を撮っちゃったのでした。
大感謝の毎日です。

連日、潮干狩りに行った。

昨日は寄島、青佐鼻の穴じゃこ。
久しぶりにやって来た青佐鼻は海藻が一面を覆っていて、愕然とした。
その所為か水はけが悪く、そこそこ干潮時には引くはずが全然穴じゃこを穫る状況にならなかった。
そんな中、なんとか6匹(家族がヘルシーに食べれる量)とアサリを穫ることが出来た。




そしていつものように唐揚げにして頂きました。

今日は児島、高州へ。
最近はミルクイ貝を狙っているのですが、そう簡単には捕まってくれません。
ミルという海藻にくっついているという情報を得て、一生懸命穴掘りをしてみたのですが、ヘトヘトになってあきらめてしまいました。


結局、途中から狙いをヒメガイに切り替えてこの結果。
なんとか食べれるだけは穫れてホッとしました。

ここのところは貝の水管を見極める訓練中です。
ですがサッパリ分かりません。




寄島からは綺麗で風情のある景色が眺めれました。
もうすこし修行に励もうと思います。

前から欲しかったマップケースが手に入りました。
大きい作品の保管で困っていたのです。

中古だけど、思ったより綺麗な状態で嬉しいです。
インターネットでごそごそ探したら送料込で3万円でした。
A0判なので思っていたより相当大きくて、運送屋のおじさんも大きいですね、180kgって書いてありますよと、及び腰でしたが、中の引き出しを抜いて運びました。
多分、180kgはなかったと思います。
さすがに2階に持って上がるのは難渋しましたが、なんとかアトリエに設置できました。


その上に予定通りテーブルも付けました。
棚も有るので紙やらなんやらが置けて便利です。


これでたくさん大きい作品が作れる、、はず。

久しぶり(多分2ヶ月ぶりぐらい)に高州へ潮干狩り。
昨日も潮干狩り客はいなくて、今日も我々を含めてわずか。
ほとんど貸し切りのような状態でノンビリできました。

ミルクイガイ、オオノガイ目当てに行ったけど、実力不足。
あとで方法を聞いたら、地面から出ている水管を探すんだそうです。
かなり経験を積まないと目利きになれなさそうだけど、修行に励もうと思う。
タイラギも少ないみたいだし、なんだか今年は低調みたいだ。

それでも後半からヒメガイが面白いように穫れだしたので、
目的をシフト。

どうやらツメタガイやニシ貝の餌になるらしく、そんな貝の周りを掘ってみるとヒメガイやアサリが出てくる。


ちょっと掘っただけで、これだけ穫れるのなら大満足。
ちなみにこの写真の中に2杯、カニがいるのです。

プロフィール
HN:
yusuke-okamura
年齢:
45
性別:
男性
誕生日:
1979/02/15
職業:
版画家
趣味:
大道芸
自己紹介:
銅版画による色彩の研究と、アートを通した心豊かな暮らしを提案するために版画を制作しています。
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